Family 6
本日は『Family』です🎶
なかなか前に進みませんが…(>_<)
それではどうぞ~✴
私信です。
☆様
こんにちは。
コメントありがとうございます。
ここまで鈍感なつくしちゃんって…(>_<)
初めての経験で全く気づいていなかったようですが
それに乗じて司君が暴走中です❗(笑)
まだまだemergencyです❗(笑)
コメント欄にコメントを頂いた皆様へ。
コメントありがとうございます。
ちょっと忙しいのでお返事は後ほどさせていただきますね。m(__)m
ブロとも申請後にメッセージを頂いた皆様へ。
頂いたメッセージには全て目を通させていただいております。
ありがとうございました。
個別に返信はしておりませんが妄想の励みになっております。謝謝❕
「…ギャッ!」
意識を取り戻した第一声がこれ…
「ウォッ!何だよ?!」
「い、今何時?!」
「7時ちょっと前だ」
「ゲッ!あの子達起こさないと!」
バスルームで朝から濃密な時間を過ごした後、軽く意識を飛ばしたつくしを
ベッドルームへと運び
俺は今日ぐらいはとそのまま健と翼を起こしにそれぞれの部屋へと向かった
つくしは毎朝、俺も含めて寝起き悪すぎ!だと怒っているけれど
健も翼も俺に比べりゃ可愛いもんだ!
健なんて部屋のドアを開け顔だけを差し入れ大声で名前を呼ぶだけで
起きるじゃねぇーかよ!
「オイ!健!起きろ!」
「んーー…分かった…」
ベッドの中で大きく伸びをしながら答えた健が身体を起こしたにを見届けて
隣の翼の部屋へと向かう
こちらは部屋に入りベッドの脇に立つとうつ伏せの体勢で
気持ち良さそうに眠っている翼の肩を軽く揺する
「オイ!翼!起きろ!」
「…ん~ん?…パパ…?」
軽く身動ぎしながらそう答えた翼
「おぅ!もう6時半になるぞ!起きろ!」
「ん~ママは…?」
ママかよ…
「ママは部屋にいる!」
「ん~ママがいい…」
「ママは忙しいからパパで我慢しろ!」
そう言って翼の身体を抱き起こす
外見が俺に瓜二つの健とは違ってどこかつくしの雰囲気を色濃く引き継いだ翼
俺や健より緩やかなウェーブが掛かった髪質で
大きな瞳で人懐っこく誰とでも仲良くなってしまい
翼の周囲には笑顔が絶えない
俺に似て少し気難しく扱いづらい健とは対照的な兄弟だ
そんな翼を抱き抱えベッドから下ろし着替えてくるよう背中を押した
「あいつらならもう起きてるぞ!
お前もさっさと準備しろよ!」
「へっ?もう起きてるの?自分で?」
「俺が起こした!」
「パパが?あの子達すぐに起きた?」
「あぁ、健なんて声掛けただけで起きたぞ!
お前、毎朝何やってんだ?」
そう言うと枕が飛んできたが
それを軽くかわしシーツを胸元まで引き上げているつくしの剥き出しの肩に
軽く口づけた
「もぅ!バカ!明日っからパパが起こしてよね!」
「いいから!さっさと服着て来いよ!じゃねぇとその格好のまま翼に突撃されるぞ!」
「えっ!?キャッ!」
慌てバスルームへ駆け込んで行く後ろ姿に笑みが零れる
まぁ、俺達の朝はだいたいこんな感じだ
つくしを見送ってすぐ普段は付けないテレビをつけると朝の情報番組が天気予報をやっていて
画面の中の気象予報士が今日も快晴だと告げている
天気予報が終わり最近流行りのスイーツ特集の後、画面が芸能情報に変わった
そこに写し出されたのは俺の写真
芸能情報って…
いつから俺は芸能人になったんだ?
画面の中のアンカーは一昨日からSNS上で俺の目撃情報が大量に流れていて話題になっていると伝えている
写し出されているのは恐らく東京駅の新幹線ホームでの写真
顔ははっきりと写っていないがちょうどつくしの腰を抱き寄せ
その隣では翼が俺を見上げるように立っている
「あっ!僕がテレビに出てる!パパもいる!」
健と共に俺達の部屋に入ってきた翼が画面の中に自分の姿を見つけ
て声を上げた
「ねぇ!ねぇ!どうして僕たちがテレビに写ってるの?
ママは?」
やっぱり最後にママを付け足した翼とテレビの中に自分の姿を見つけ微妙な表情を
浮かべている健をソファーの隣に座るよう手招きした
俺の隣に翼が座りその隣に健が腰を下ろした
テレビでは変わらず俺の目撃情報をやっていて
東京駅での目撃情報の後は関西でも多数目撃されていて
一緒に居た女性と二人の子供が誰なのかと話している
“道明寺氏を目撃した人によりますと
一緒に居た男の子が道明寺氏をパパと呼んでいたとの情報もあり
一緒に居たのは道明寺氏の家族なのではとの噂もあります。”
“ですが道明寺氏は独身のはずですよね?
それに一緒に居た男の子の見た目ですが、中学生ぐらいと
小学校の高学年ぐらいですよね?道明寺氏は今、30歳ですから
もしこの男の子達が道明寺氏のご子息であれば年齢的に十代の頃にって事になるんですかね?”
テレビの中ではアンカーとレポーターだと言う二人が話している
“まだ確認は取れていませんがもしそうだとすると十代の頃には既に
道明寺氏にはお子さんが居たという事になると思われますし、
一緒に居た女性が道明寺氏の奥様だと思われます。
ですが、本日発売の週刊誌では道明寺氏が別の女性と婚約だとの記事も
掲載されていますので真偽の程は分かっておりません。”
“今回の騒動に関しまして道明寺氏側に取材を申し込んでおりますが、
現在のところはまだ返答はありませんが、道明寺氏のお屋敷前と道明寺HDのオフィスビル前に中継が出ておりますのでここで中継を結びたいと思います。”
そう言って画面の中に映し出されたのは屋敷の門
「あっ!ここが映ってる!」
「そうだな」
「ねぇ?どうしてみんな僕たちの事を話してるの?」
隣に座る翼が興奮したように俺の脚に乗り上げるような格好で
落ち着かない
「分かったからちょっと落ち着け!
今からそれを説明するからちゃんと座れ!
健!ママを呼んで来い!」
翼を膝の上から下ろし健がつくしを呼びに
ウォークインクローゼットへと入って行くのを見送った
何着ればいいわけ?
今日は仕事じゃないからスーツは違うし
だからってマンションの部屋じゃないから
いつものような楽な感じじゃメイドさん達の手前ダメだし
う~ん…お屋敷って着るもの一つにも悩むから苦手なのよね
散々、悩んだ結果…
一番手前に掛けられていた椿お姉さんからのお土産のワンピースを手に取った
ワンピースに着替えてクローゼットから出ようとした所で
後ろから聞こえてきたのは健の声
「母さん?」
「おはよう、健。どうしたの?」
「はよ、父さんが呼んでる」
「分かった、すぐに行くから」
「ん」
健の必要最低限の言葉に思わず笑みが零れる
健の後に続きリビングに入って行くと
珍しくテレビが点いていて三人共、テレビが正面から見える位置に置いてあるソファーに座っていた
「ママ~おはよ~」
「おはよう、翼。」
何故かパパの膝に半分以上身体を乗り上げながらテレビを見ていた翼が私に気付き声を掛けてきた
健の外見はパパにソックリで
性格的には少しあたしに似て照れ屋さん
翼は正反対で外見はどちらかと言うとあたしに似ているんだけど
性格的にはパパとあたしのミックスかも…
パパって言っても
似てるのはパパの過剰なスキンシップ?が似ている
パパはあたし達以外には明るくないし優しくもない
でも翼は誰とでもすぐに仲良くなっちゃう
こんな所はあたしに似たんだろうけど
あたしはこんなにベタベタしない
パパはあたしと居ると絶えずどこかを触ってくる
翼も同じで
いつもあたしやパパにくっついてる
今もパパはテレビが見えないから下りろって言ってるのに
全く聞いてなくてパパの膝に乗り首元に巻き付いていて
パパはちょっとウンザリとしているんだけど
強くは言っていないから本気で邪魔だと思っているわけじゃない
「ねぇ、ママ?お屋敷がテレビに出てるよ~!」
「ん?」
翼の言葉に慌ててテレビに視線を向けると
壁に掛けられている大画面にお屋敷が映し出されていて
門の前でリポーターさんが話している
“こちら道明寺家のお屋敷前ですが、
昨夜は道明寺氏が乗っていると思われるリムジンがお屋敷に入って行く所が確認されておりますが、
本日はまだ何も動きはなくお屋敷も静かです。”
「ギャッ!」
画面にはお屋敷が写し出されていて
続いて写し出されたのは道明寺HDのオフィスビル
“こちらは道明寺HDのオフィスビルの前です。
まだ出社時間前なのでビルに出入りする人影は疎らで
こちらでもまだ道明寺氏の動きはありません。”
「ゲッ!」
さっきから私の口から出てくるのは擬音ばかり…
視線は画面に向けたままゆっくりと三人が座るソファーに近付く
「母さん?大丈夫?
とりあえず座ったら?」
座った姿勢で下から私を見上げるように健の声
「あっ!…うん、大丈夫…じゃないかも?」
健に少し引っ張られるようにして健の横に腰を下ろす
広いリビングのバカでかいソファー
四人で並んで座っても十分すぎるぐらいのスペースがある
パパとパパの膝の上には翼
その隣に健と私
四人で並んで座りテレビを見ている
う~ん…見ようによっては一家団欒?
いつもの休日スタイル
我が家って何故か広いお部屋で一ヶ所に集まる傾向があるのよね
ある意味いつもの光景
でも…今日は違う
私もだけど
隣に座る健もパパの膝に座る翼も
どこか何時もと違う
表現しようのない不安を感じている

応援ありがとうございます。