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その先へ・・・ 3

おはようございます。🎵
本日も総つく話の『その先へ‥』です。🎶
それではどうぞ~✴






私信です
☆様
おはようございます。😆
コメントありがとうございます。💕
なんだかグズグズしていて総ちゃんらしくないんです‥😅
緩い感じの総二郎君ですがこんな感じの幸せもありかなぁっと💕


ゆ○様
おはようございます。🎵
コメントありがとうございます。😆
総つく話🎵気に入って頂けて嬉しいです❗💕
ありがとうございます❗👋😆🎶✨
色々と書き散らかしておりますがどのお話しの司君も
幸せになってもらうのを目指していますのでこれからも
よろしくお願いします。🎶














どう思ってんだよ・・

そう問いかけた俺に対しこいつは
今まで合っていた目線を反らし
その視線は忙しなく俺の後ろの壁辺りを舞っている

「そ、そんなの・・/////
か、考えたことないから・・」

「じゃあ、今考えろよ!」

「なっ!・・・い、今!?」

「あぁ、今だ!」

「そ、そんな・・急に言われても!
そ、それに・・そもそも西門さんこそ・・・
//////あたしの事・・どう思ってるのか・・・」

「俺か?
俺は多分、愛してる」

「た、多分・・なの?」

「あぁ、そうだ」

多分と答えた俺に宙を舞っていた視線を戻し
微妙な表情を浮かべたこいつ

そうだよな・・・

プロポーズした相手が多分、愛してるって・・・

なんだそれ?

だもんな・・・

だけど嘘は言っていない

俺自身

まだよく分かってねぇもん

お袋にけしかけられたのは事実

それまでの俺は・・・

それまでだって俺は・・・

多分、愛してたんだと思う

気持ちを自覚する間もなく
こいつがいつも隣にいるのが当たり前の状況になり
それに慣れてただただ当たり前のように
この穏やかな毎日がずっと続いていくもんだと錯覚していた

そんなはずはないのに・・・

この毎日が心地好すぎて
どっぷりと牧野という沼にハマりながら
次期家元として茶道家として一人前になることだけを考えていた

「俺は今までお前が隣にいるのが当たり前になっていて
お袋に言われるまで真剣に考えた事がなかった」

「・・えっ・・お、母様が・・おっしゃったの?」

「あぁ、いい加減にしろってさ!
俺が嫁にもらわないんならお前を養子にして
あきらか類んとこに嫁に出すぞ!って脅しやがった」

「脅す・・なんて・・
そんな言い方・・・で、でもなんで
西門さんじゃなきゃ美作さんか類なの?」

「知らねぇーよ!
でもあいつらなら家柄や収入は申し分はねぇーし
なにより俺と気心が知れてるだろとか言ってたから
お前、俺を断ったらお袋にマジであきらか類んとこに嫁に出されるぞ!」

「・・・マ、マジ・・?」

「あぁ、マジだ!
だから俺にしとけ!」

「そ、そんな消去法みたいな・・」

「お前、あきらか類がいいのかよ?」

「・・・そ、そんなわけないでしょ!
それに美作さんにしても類にしても
あたしとなんて迷惑でしょ?!」

「迷惑じゃねぇーよ!
むしろ喜んで西門からお前をかっさらいに来るだろうよ!」

「そ、そんなわけ・・・」

「あるんだよ!
まぁ、お前があいつらの方がいいってんなら
俺はどっかの令嬢と結婚するしかねぇけどな。
どうなんだよ?お前は誰がいいんだよ?
俺の気持ちはさっき言ったぞ!
多分だけど愛してるってな!
それに俺はお前が一緒ならこの先もずっと幸せでいられる。
お前が幸せになれるかどうかはお前の努力次第だ!」

「プッ!なにそれ?」

「笑うな!
本心だ!」

「ご、ごめん・・・?」

我ながらカッコ悪ぃのは百も承知

だけど本心だ

こいつが一緒なら俺はあの柵だらけの家で
西門流の家元としても西門総二郎としても幸せに暮らしていける

もしもこいつが一緒じゃなくても・・・

もしも親のいいなりにどっかの令嬢と結婚したとしても
俺は西門流家元としてそれなりに上手くやっていくだろう

だけどそこには西門総二郎としての俺はいない

こいつが居てくれたら俺は俺として
あの家で存在出来る

いや!

今以上に西門流を大きくすることが出来る

「俺はお前が一緒なら人間国宝にだってなれる」

「・・・・・・・・」

「なんとか言えよ!」

「・・・・・ん・・・分かった・・
あたしもまだよく分からないっていうか・・
今まで西門さんと結婚なんて考えた事もなかったっていうか・・
そんなこと無理だと思ってたけど・・・」

「無理じゃねぇーよ!」

「そうだね・・あ~でもこれからはもっと酷くなるんだろうなぁ~」

テーブルに両肘をつき手のひらに顎を乗せた体勢で
遠くを見ながらポツリと牧野の口からこぼれ落ちたため息混じりの言葉

「なにが酷くなるんだ?」

「ん?・・・お嬢様達からの嫌がらせ・・とか」

「そんなことか」

「そんなことかなんて簡単に言わないでよね!
結構、陰険なんだから!」

両腕をクロスさせ自身の身体を抱えこむようにして
首をすくめ身を震わせている牧野

「そんなんだったら今までだって幾らでもあっただろ?
お前はその都度、ぶっ飛ばしてきたじゃねぇーかよ!?今さらだろ?」

「ぶっ飛ばしてなんてないわよ!
ほんと陰険なんだよ~お嬢様のイジメって!」

表情ではすんげぇ嫌がってるわりには楽しそうに話すこいつに笑いが込み上げてくる

「・・・ねぇ?」

「ん?」

「ありがとね」

「どうしたんだいきなり?」

「いきなりじゃないよ。
ずっと言おうと思ってたからさ・・
でもきっかけがなくて言えなかったのよ」

「そっか・・で、なにがありがとうなんだよ?」

「今までのこと全部かな・・
風邪ひいて寝込んでたあたしを心配して来てくれてありがとだし
お屋敷に連れて帰ってくれてありがとだし
秘書にしてくれてありがともだし
甘やかさないでくれてありがとう」

「で、プロポーズしてくれてありがとうだろ?」

「クスッ・・そーだね・・
全部まとめてありがとうだね。
あたしね西門さんで良かったよ。
きっと類や美作さんに同じ事されてたら逃げ出してたと思うもん」












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kirakira
Posted bykirakira

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