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月夜に 105

おはようございます。🎵
お引っ越しです。🎶
それではどうぞ~✴











会議室から戻ると櫻につけておいたリムジンの運転手から櫻が車を使わずに
出かけてしまったとの連絡が入っていた

「あのバカ女!!」

思わず出てしまった
その怒鳴り声に秘書の肩がビクンと反応しているが
そんな秘書の姿は無視したままで櫻の携帯にダイヤルしてみたが
電源が切られている

「ったくあのバカ!毎回ご丁寧に電源切りやがって!
 なに考えてんだよ!!」

あ~やっぱSPつけとくんだった!!

櫻と連絡が取れずにイライラしていると秘書が遠慮がちに声を掛けてきた

「・・あ、あの・・司様、そろそろ会食のお時間ですが・・」

目の前の年上の秘書に恨みはないがギロリと睨みつけると
上着に手をかけオフィスを後にした

本心では会食などどうでもいい

だけど櫻をもう一度この手に取り戻すためにはババァの言う通り
仕事で手抜きをするわけにはいかない

今はなるべく早く会食を切り上げる事しか頭になかった

結局、司はオフィスを出てから一言も言葉を発する事なくリムジンに乗り込んだ






「どうして?どうして花沢類がここにいるの?」

私の問いかけに彼は柔らかな笑みを浮かべながら

「牧野こそどうしたの?
 こんな所で一人でなにしてるの?」

「私が質問してるんだけど・・?」

「そうだね」

「そ、そうだよ!」

「俺は仕事だよ、先週からこっちにいるけど牧野は?」

「私は今日、着いたの」

「司に会いに来たの?」

「・・う~ん・・ちょっと違う・・かな・・?」

「クスッ・・違うの?」

「う~ん、私ね、牧野つくしに会いに来たの・・」

「クッククク・・」

私のどの言葉が彼のツボに入ったってしまったのかは分からないけれど
笑い出してしまった花沢類

「な、なにかおかしなこと言った?」

「ククク・・ごめん、でも何だか牧野らしいなぁと思って」

「私らしい・・?」

「うん、牧野らしいよ。
 で、司には会ったの?」

「・・う、うん・・会ったって言うか・・空港で待ち伏せされたって言うか・・
 とにかく掴まった・・じゃなくて!会った!」

「ブッククククク・・・」

「もぅ!そんなに笑わないでよ!」

「ごめん・・で、司はどうしたの?
 今は一人みたいだけど」

「道明寺は今夜、大切な会食があってそっちに行ってるはずだけど」

「ふ~ん、司が牧野を一人にして会食ねぇ」

「うん、道明寺はキャンセルするってゴネて秘書さん脅してたんだけど
 グッドタイミングで道明寺のお母さんが現れてしぶしぶ仕事に戻って行った」

「そっか、じゃあ、これから予定が無ければ俺と食事にでも行かない?
 俺も一人なんだ」

「うん、行く!
 私もちょうどお腹すいてたところなんだけど・・
 ねぇ・・花沢類?」

「どうしたの?」

「道明寺は知ってたの?
 花沢類がNYに来てる事?」

「知ってるよ。
 先週、こっちで会ったから」

「そっか・・」

あんのバカ男!!
だから花沢類とは会うな!とか言ってたのね!!

「どうしたの?
 司になにか言われた?」

「・・あっ、うん・・なんかしつこく花沢類とは会うな!とか言ってたから・・」

「クッククク・・そっか。
 じゃあ、俺と食事に行くのはまずいんじゃないの?」

「そうかもね・・でも一人で食事するのも寂しいし
 それにお友達と食事するぐらい私の自由でしょ?」

「そうだね。
 じゃあ行こうか」

安易な決断だったのかな・・?

このときの私は

花沢類と食事に行ったことがあんな騒動になるなんて思ってもいなかった・・












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kirakira
Posted bykirakira

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