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正しい猛獣のしつけかた 6

こんにちは。🎵
本日は『正しい猛獣のしつけかた』です。🎶
それではどうぞ~✴






私信です
☆様
こんにちは。\(^-^)/
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
ウフフ💕ですよねぇ~♥
つくしちゃんはまだ気がついていないようですが・・😅(笑)

















ハフゥ〜〜〜

あたしの口から溢れる落ちたため息ともアクビともつかない
大きな空気の塊

「ため息の次は今度はアクビかよ!?
忙しい奴だな!ったく!」

「うるひゃい」

アクビの残骸と共に吐き出された言葉はどこか舌っ足らずで頼りなくて
今のあたしをあらわしている

ラウンジにいるのはあたしと美作さんだけ

あたしは講義と講義の間の空き時間
美作さんは講義が終わって午後からは会社に顔を出さなくちゃいけないみたいで
それまでの時間潰し中
道明寺は今朝は迎えに来た西田さんに
引きずられるように会社に行ってしまったから
ラウンジで珍しい組み合わせでちょっと早めのランチ中

「で、坊っちゃん専属のメイドは順調か?」

「その言い方止めてって言ってるでしょ」

「なんで?ほんとのことだろ。
それにしても司は喜んだだろ?」

「・・・あたしに聞かないでよ」

「で、どうなんだよ?」

「どうってなにがよ?」

「だから司とのことだよ。
ちょっとは進展したか?」

「・・し、進展ってなにがよ?」

「だからキスぐらいはしたかって聞いてんだよ」

「・・・///////////なっ!バ、バッカじゃないの!?」

「ハァ〜年頃の男と女が一年も一つ屋根の下に暮らしててキスもまだって・・・
どこまでおこちゃまなんだよ!?」

「なっ!な、なに言ってんのよ!
・・・おこちゃまって・・////////キ、キスぐらいは・・・っていうか
///////されたっていうか・・」

「ホォ〜で、おこちゃまつくしちゃんは
司にキスされてどうだったんだ?」

「/////////////き、聞かないでよ・・・そんなこと・・」

恥ずかしさに真っ赤になって俯き小さな声でそう答えたあたしに聞こえてきたのは
美作さんが吹き出した音

「プッ!どこまでおこちゃまなんだよ!?」

「笑うな!」

「笑うだろ?!
で、お前は司にキスされてどうだったんだ?
嫌だったのか?それとも嬉しかったか?」

「う、嬉しいわけないでしょ!
・・・で、でも・・・・」

「でも?」

「・・・/////////嫌ってわけでも・・なかった・・」

「ドキドキしたか?」

「・・・////////した・・」

「ならそれが答えだろ」

「答え?・・なんの?」

「ハァ〜だからお前の今の気持ちだよ!
お前は事件の後遺症で司のことだけ忘れてしまっただろ?」

「・・う、うん」

「一年前のお前は俺達がいくら
お前と司は付き合ってたって言っても信じてなかったよな?」

「・・うん」

「で、お前の中の司の印象って
傲慢で自己中で我がままで乱暴な奴で
世界で一番関わりたくない相手だっただろ?」

「・・ん・・まぁ・・」

「でも一年経ってずっと司と一緒にいて
今はどうだ?以前のように世界で一番関わりたくない相手か?」

「・・そこまでは思ってない・・かな」

「だろ。それに長い付き合いの俺達から見ても司は変わったと思うし
この一年はすんげぇ頑張ってると思うぞ。
あいつはそこら辺はなにも言わないけどお前に記憶が無ければもう一度
始めっからやり直すつもりでこの一年、お前に接してきたんだ。
単に横暴で我がままなお坊っちゃまじゃないってところを見せてきただろ?」

「・・・・うん」

「まぁ、今でも自己中なとこは変わってねぇし
限度ってもんを知らねぇからやり過ぎるところはあるけど
それでもお前に対してだけは信じられねぇくらい我慢強くて優しくて誠実な男だと思うぞ。
どこがいいのか分かんねぇけど
お前一筋だし俺や総二郎とは違って浮気の心配もねぇしな」

「・・最後のところは余計だから!」

「で、一年経ってお前もやっと司に対する自分の気持ちに気がついてるんだろ?
でもまた色々と考えてグルグルして
苦しくなって鈍感なフリして逃げようとしてる」

「逃げようとなんてしてない!
・・・けど・・・・」

「今は“けど”も“でも”も無しだ。
なぁ、牧野?素直になっていいんだぞ。
家のこととか周りの色んなことに捕われずに
ただの男として司が好きなんだろ?
だったらそれを司に伝えてやれよ!
そしたらあいつは今よりもっと強くていい男になるはずだから」

「そんな何もかもお見通しですみたいに言わないでよ・・」

「お見通しなんだよ!
とにかくグダグダ考えずに飛び込んでみろよ!」

「・・なんか言い方がヤラしいから・・ヤダ・・
それに・・あたし・・まだ道明寺のこと好きなのか分からないんし・・
そもそも好みじゃないし!」

「お前の好みは類みたいな男だろ?
でもな司はそんなこと百も承知でお前に惚れて
お前もそんな司に惚れてたんだから
今さら好みじゃねぇとかは理由になんねぇよ!」

「だ、だとしてもあの我がままで自己中な性格はムリ!」

「ムリだったらお前が変えればいいんじゃねぇーか?
あいつは生まれた時から我がままで自己中な男だけど
お前にだけは忠実なポチだから
お前が調教し直せばいいだけなんじゃねぇ?」

「簡単に言わないでよね!
それにそんなイヌみたいな言いかた!」

「確かに司はイヌってタイプじゃねぇーな!
どっちかって言うと猛獣だな!」

「猛獣って・・・よけいヤダ・・よ・・」

「とにかくあの司を変えられるのは世界中探してもお前だけなんだから
道明寺の為にも世界経済の為にも
ひいては俺達の為にもあの猛獣をしっかりと調教してくれよ!
それじゃ時間だから俺はそろそろ行くな!
頑張れよ!牧野!」

「あっ!ちょ、ちょっと!」

勝手なことを言うだけ言って
行ってしまった美作さん

な、なによ調教って?!












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kirakira
Posted bykirakira

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