パパはおんぞうし? 34
本日も『パパはおんぞうし?』をUpします。🎶
なかなかまりちゃんにたどり着かない‥😅
それではどうぞ~✴
再度、直近の更新情報をこちらでもお知らせしておきますね。
15日(火)『月夜に‥』85話
16日(水)『月夜に‥』86話
17日(木)『月夜に‥』87話と『パパはおんぞうし?』33話
18日(金)『月夜に‥』88話と『パパはおんぞうし?』34話
をUpしております。
そして朝7時に
19日(土)『月夜に‥』89話
20日(日)『月夜に‥』90話
21日(月)『月夜に‥』91話
予約投稿しております。
私信です
☆様
こんばんは。🎵
コメントありがとうございます。😆
お詫びポイントですが‥大丈夫だろうとは思ったのですが
文中に『チ○チ○』と『タ○タ○』という言葉が出てくるので
もしかしたら不快に感じる方がいるかも?と思い念の為に入れておいただけなんです‥😅
私は男の子のママなので『チ○チ○』も『タ○タ○』も日常茶飯事だったので
全然気にならないのですが‥(笑)
悩ませてしまってごめんなさいm(__)m
大したことじゃなかったんです‥😅
ゆ○様
こんばんは。🎵
コメントありがとうございます。😆
お疲れ様です。💕
笑っていただけて嬉しいです🎵😍🎵
良かった❗良かった❗です😆🎵♥
蓮君に振り回されっぱなしの司パパですが
昔からは考えられないくらいちゃんとパパをしていて
頑張っています❗じいちゃんもばあちゃんもタマさんも
み~んな笑顔が増えて明るくなったお屋敷です。\(^-^)/
ハァ〜
大きなため息を一つ
隠すことなくついてから
素っ裸で屋敷内を徘徊しているであろう問題児を捕獲すべく一歩踏み出した
家族のプライベートスペースとなっている棟から
親父達が使っている棟の方へと小走りで進むと
途中、廊下の向こうからメイドの“蓮坊ちゃま〜!”と叫ぶ声が響いてきた
滅多なことでは大きな声を出すことの無いメイド達の叫ぶ声が
次々と響いてきてその声を頼りに歩を進めて行くと
親父達がいつも使っているサロンの前まで来ると
ちょうど部屋から出てきたタマと出くわした
「タマ!蓮、見なかったか?」
最近のタマはすっかり以前の元気を取り戻している
「親子でなんて格好してんだい」
バスローブ姿のままの俺に険しい顔をするタマ
「うるせぇよ!それより蓮、見たのか?」
「蓮坊ちゃまならこの真冬に素っ裸で
流石の旦那様と奥様を驚かされておりましたよ」
ハァ〜
「親父達は中に入んのか?」
「はい、いらっしゃいますよ。
とりあえず蓮坊ちゃまのお着替えを持って来いと仰せになられておりますから
タマが今から取りに伺おうと思っていたところですよ」
「分かった・・とりあえず俺が行く」
「そうですか。
それではよろしくおねがいしますよ」
そう言うとタマは行ってしまい
俺はドアの前で一度呼吸を整えてからサロンのドアをノックした
短くノックをするとすぐに執事が中からドアが開けた
この男
名前は東海林峯秋(しょうじみねあき)と言って
名付け親は俺の爺さん
東海林家はこいつの爺さんの代から道明寺で執事をしていて
どんな時も主に従い冷静沈着で忠実で寡黙な男だが
俺達家族が引っ越してきた辺りから
その冷静沈着で寡黙なキャラが崩壊中だ
原因は・・・
言わなくても分かるだろ?
問題児だ!
初対面の時に自己紹介した東海林
それを聞き間違えた蓮
蓮は“しょうじ”を何故か
"しょうりんじ"と聞き間違え
蓮の脳内では
しょうりんじ=少林寺=カンフー=アチョー
と変換されたみたいで
それ以来、蓮だけ東海林の事を“アチョーさん”と呼んでいる
執事をあだ名で呼ぶ問題児と
アチョーさんと呼ばれて返事をする執事
“司様が幼かった頃に比べれば蓮坊ちゃまのイタズラなど可愛いものです。
我がままはおっしゃいませんし
わざとメイド達を困らせるような振る舞いはなされませんので”
といつも迷惑をかけて申し訳ないと謝るつくしに対して真顔でそう言う男だが
俺が不在の時はかなり蓮に振り回されている
その執事が笑いを堪えながら開けたドアの向こう
サロン内には親父とお袋がいて
蓮はお袋が肩に掛けていたショールに巻かれ親父の横に座っていた
「蓮、とーちゃんがパンツ持ってきてくれたんじゃないかい?」
室内に入っていくとバスローブ姿の俺に驚くでもなく
平然とした表情のまま蓮にそう言った親父
親父の言葉に振り返り俺を見つけて満面の笑みで
「とーちゃん!おれのパンツ!」
と言った蓮
「パンツじゃねぇーよ!
ほら!さっさと履けって!」
「おぅ!」
ハァ〜
調子が狂う
怒っているはずなのにいつの間にか呆れて笑ってしまっている
「おぅ!じゃねぇーよ!
お前の宝物って青虫なんかよ?!」
「そーだぞ!きれいだろ?
ばあちゃんの おんしつで みつけたんだぞ!
あれが アゲハチョウに へんしん するんだぞ!
かめんライダーより すごくないか?」
「あぁ、すげぇな。
でも、紬には泥だんごも青虫もダメだ。
気持ち悪くて泣いてたぞ!」
「きもちわるいのか?
あんなに きれい なのに?
つむは かわってんな」
「いいか、蓮?
蓮が綺麗だと思っても他の人が蓮と同じように思うとは限らないんだぞ。
蓮と紬は別の人間なんだから違ってて当たり前なんだ。
だから自分がそうだからって相手もそうだろうって決めつけないで
ちゃんと考えて行動しろよ。
じゃないと嫌われるぞ!
蓮は紬に嫌われたら嫌だろ?」
「いやだ!
つむぎは おこったら かあちゃんのつぎに こわいけど
れんは つむぎ すきだぞ!」
「だろ。
だったらあんま女の子を泣かすな!
モテねぇーぞ!」
「まりもか?」
「あぁ、嫌なことする男の子ってのは
好きな女の子に嫌われるぞ!
とーちゃんが経験者だから間違いねぇ!」
「とーちゃんも きらわれたのか?」
「あぁ、母ちゃんにめっちゃ嫌われた!
怒った母ちゃんは口も聞いてくれなかったし
殴られたし蹴られたぞ!」
「ひょえ~!かあちゃん つぇ〜!」
「そうだ。
だから好きな女の子には優しくしろよ。
それから好きな女の子には絶対に逆らうなよ!」
「わかったぞ、とーちゃん!
おれ かあちゃんにもつむぎにもまりにも やさしくするぞ!」
「おぅ、そうしろ!」
パンツ一丁でお袋のショールを巻き付けただけの格好の蓮の頭を撫でてやると
ずっと黙って聞いていた親父が口を開いた
「話は終わったかな?」
「おわったぞ、じいちゃん!
おれ おんなのこには やさしくするぞ!」
「そうか、それがいいとじいちゃんも思うよ。
ところで蓮はそろそろ約束の時間じゃないのかい?」
「おっ!そうだぞ!
いそがねぇと まりとの やくそくのじかんに おくれるぞ!じいちゃん!」
「だろ。
だから急いでアチョーさんが持って来てくれた洋服に着替えた方がいいんじゃないかい?」
そう言った親父の言葉に執事が恭しく差し出したのは
俺がガキの頃に着ていたタキシードだった
「お前、こんなもん着て行く気か?」
「そーだぞ!
じいちゃんが カッコいい ふく かして くれたんだぞ!
これ きて いったら まちがい ないって いったぞ!」
蓮の言葉に呆れて親父を見るが
当の親父は平然とした顔で
「それは蓮のとーちゃんがちょうど蓮ぐらいの時に着ていた物なんだよ」
「とーちゃんと おそろいか?」
「そうだよ。
どうだい?カッコいいだろ?」
「おぅ!きにいったぞ!
じいちゃん、ありがとうな!」
「どういたしまして」
笑顔で答えた親父
手伝ってやりタキシードに着替えた蓮の姿を自分のスマホで写真を撮っているお袋
変われば変わるもんだが
まぁ、こんな変化なら悪くない

応援ありがとうございます。