正しい猛獣のしつけかた 12
こんばんは。🎵
本日2回目の更新です。♥
『正しい猛獣のしつけかた』です。🎶
なんとかゴールが見えて来ました~💕
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんばんは。🎵
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
またまた受難のつくしちゃんですが今回は‥🎵
雛ちゃんは誰に似たんでしょうね!(笑)
葉○様
こんばんは🌙😃❗
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
一年前と同じような状況ですが今回は‥🎵
え~予想バッチリです❗(笑)
牧野が眠るベッドサイドの小さな椅子に腰掛けたまま数時間
身じろぎたもせず牧野の顔を見つめ続けている司の額には
心配とは正反対の青筋が幾つも浮かんでいた
あの後すぐに病院に運ばれた牧野
病院に到着しても意識は戻らないまま
診察中も検査中もずっと眠り続けている
その間ざっと24時間
丸一日
診察の結果、刺されてはおらず目立った外傷もなく
満足に受け身も取れないまま硬い床に身体を打ち付けた事による
打撲と軽い脳震盪と診断され
意識もすぐに戻るだろうと医者に言われて俺も司も一安心で
連絡を受け慌てて駆けつけたあきら達も眠る牧野の顔を見ただけで
また明日来るからと早々に病室から引き上げ司だけが付き添っていた
翌朝も時間を作って集まって来た仲間達
そろそろ目覚めるだろうとの予測を裏切り
眠り続けている牧野
流石に心配になり医師を呼び再度詳しく検査をしろと騒ぐ司を尻目に
夢でも見ているのだろうか時折へニャリと締りのない顔で笑ったり
怒ったようにムッとした表情を浮かべてみたり眉間に皴を寄せたりするだけで
一向に目覚める気配を見せない
眠ったままコロコロと表情を変える牧野の傍らで
少しずつ心配がイライラに変わり始めた司
あきら達も午前中一杯はなんとか時間を作り付き添っていたが
それぞれに秘書が迎えに来てタイムリミット
心配しながらも呆れつつまた夜に来るからと仕事に行ってしまった
滋に桜子
それに優紀ちゃんも連絡を受け心配していたが
散々、滋が枕元で騒いでいるのにも関わらず
目を覚まさない牧野に呆れそれぞれ大学へと行ってしまった
病室に残ったのは俺だけ
昨日からずっと寝ずに付き添っている司に
俺が見ているからと少し休むように伝えても動こうとしない
時折、司の秘書の西田が出入りするだけで静かな病室
例の女はあの後すぐに警察に引き渡され
傷害容疑と銃刀法違反の容疑で逮捕されたらしい
そして昨日の騒ぎはメディアでも取り上げられ
結構な騒ぎになっている
白昼堂々と衆人環視の前で起こった事件は
瞬く間に世界中に拡散し一年前の再現のような事件は人々の記憶を呼び起こし
再びメディアを賑わせている
が・・・
当の本人は相変わらず眠ったまま
事件の後始末には一報を聞き急遽帰国した司のお袋さんがあたっているが
上條物産は社長の娘が仕出かした事件の後始末に
早々に社長を辞任させ事件について謝罪をしたが今回の件は
上條物産とは一切関係は無いと声明を出し
裏ではなんとか道明寺にアポを取ろうとしているが
今のところ司のお袋さんは一切応えていない
恐らく早晩、上條物産は露と消えて失くなるだろうが
多少の同情は得ても助ける者などいないだろう
後始末はお袋さんに任せて
とりあえずは牧野だ
そろそろ司の忍耐力も限界
何度も呼び出されている医師も気の毒だが
とにかく目覚めてくれるのを待つしかない状況
昨日から穴が空くほど牧野の顔を眺めている
まただ・・
また俺を庇ってこいつが・・・
クソッ!
また道明寺のせいで・・
一年前のあの忌まわしい事件の記憶が呼び起こされる
今回はあの時とは状況が違うが
それでも病室で眠る牧野の姿を見ていると
言いようのない不安に押しつぶされそうになる
まんじりともせず牧野が目覚めるのを待つしかない時間は苦痛以外の何ものでもなく
早く
一秒でも早く
目覚めてくれと願っているのに
呑気に眠り続けている牧野
何度、医者に診させても答えは同じで
“脳波などにも異常は見られませんので
牧野様はただ眠っていらっしゃるだけとしか申し上げられないのですが・・”
としか言わず心配がイライラに変わる
既に丸一日
医者はただ寝ているだけとしか言わねぇけれど
丸一日だぞ?!
いい加減、寝すぎだろ?!
そう思いながら穴が空くほど牧野の顔を眺めていた
時折、表情を変える牧野
難しそうに眉間に皺を寄せたかと思うと
口角を上げ笑っているような表情を浮かべている
なぁ、どんな夢見てんだよ?
そこに俺はいんのか?
お前の事だからまた食いもんの夢でも見てんだろ?
オイ!そろそろ起きろよ!
ニヤニヤしやがって!
また口角を少し上げた牧野の頬を
人差し指でツンと突いた瞬間
「ワァッ!」
「ウォッ!」
突然、バチッと目を開いた牧野が
目覚めた瞬間、驚いたように大声を上げ
突然の事に驚いて同時に声を上げた俺
「ギャッ!」
そんな俺に驚いて急に起き上がろうとして
頭に痛みが走ったようでこめかみ辺りを押さえている牧野
「いっ・・た・・た・・う〜」
「オイ!大丈夫か?
いきなり動くな!」
「・・う〜・・ん?
あたし・・?」
横にいる俺を見ながら今の状況を理解出来ていないのか
忙しなく瞬きを繰り返す牧野
「ここは病院だ。お前、昨日の事覚えるか?
ってか、俺の事覚えてるか?!」
「ん・・う、ん・・道明寺と・・」
そこで一度言葉を切り
斜め後ろに居る総二郎へと視線を向け
「西門さん」
と答えた
ハァ〜
大きく息を吐き出すと共に身体から力が抜ける
「ねぇ?あたし・・」
「あぁ、覚えてるか?」
まだ意識は完全に覚醒していないのか
ぼんやりとした視線を病室内に漂わせたままで
「ん・・はっきりしないんだけど・・
あたし・・刺された?
ん?刺されてはない?わよね?
あ!あんたも?大丈夫だった?わよね?・・
え~っと・・あっ!あの女の人!?」
いくつもの?マークを浮かべながら話す牧野
「あぁ、昨日は誰も刺されねぇ!
でも倒れ込んだ時に頭を打って脳震盪起こした。
あの女は俺の秘書だった女で今は警察で取り調べ中だ!」
「・・・そっか・・良かった・・あんたがケガしてなくて・・良かった・・」
「・・よくねぇーよ!ったく!
俺はお前にもしもの事があったら・・
心配ばっか掛けやがって!
情けねぇけどまたお前に助けられた・・ありがとうな・・」
牧野が無事だった安堵と何度もこいつに助けられたという不甲斐なさを抱えながら
素直に礼を言った俺を驚いたように見てからプッ!と吹き出した牧野
「笑うな!」
「ごめん・・でも、プッ!
いや、ご、ごめんなさい・・プッ・・」
「笑うなって言ってんだろ!
とにかく医者呼んでくるからもう少し横になってろ!」
「プッ・・わかった・・」
まだ笑ってやがる牧野の背中に手を添え
横になる手助けをしてやる
「ありがとう」
「おぉ、じゃあ医者呼ぶぞ」
「うん」
牧野が目覚めた事を知らせる為に
ベッド横にあるナースコールを押そうと腕を伸ばした瞬間
「あっ!あたし・・あんたのこと思い出したかも?」
ナースコールまで後数センチ
あまりにも唐突に吐かれた言葉に
指はボタンに掛かる直前で動きを止めたまま
斜め後ろで状況を見守っていた総二郎も
思わず身を乗り出してくる
「・・・マ、マジか・・?」
「ん・・多分?」
「多分ってなんだよ?!」
「いや・・・だって・・なんかまだよく分からないって言うか・・
ん〜と・・あたし・・滋さんの島から戻って港で刺されたわよね?」
「あぁ」
「それで・・ん〜・・それからがよく分からないんだけど・・」
話しながら段々と眉間に皴がより始めた牧野
「分かったから!無理に思い出そうとするな!」
「ん・・でも・・覚えてることもあるよ・・
あんたがずっと側に居てくれたこととか・・
無理やりキスとかされたこととかも・・
ちゃんと覚えてるよ・・」
「む、無理やりなんてしてねぇ!」
「されたよ!ほとんどが無理やりだったじゃん!
でもさ・・ありがとう・・ずっと側に居てくれて・・ありがとう・・
もう離れないって約束・・守ってくれてたんだよね・・ウギャ!」
牧野の言葉を聞いて無意識に身体が動いていた
ベッドに横になったままのこいつに
覆いかぶさるように抱きしめる
首元に顔を埋めると耳元から色気の無い叫び声と同時に
タップするように俺の背中を叩きやがる
「ギャッ!ちょ!ギ、ギブ!」
「ギブじゃねぇ!」
「ギブだってば!
苦しぃっ!」
「るせぇ!ちょっと黙ってろ!」
ギャアギャアと騒ぐ牧野をそのままに
抱きしめている腕に更に力を込める俺

応援ありがとうございます。
本日2回目の更新です。♥
『正しい猛獣のしつけかた』です。🎶
なんとかゴールが見えて来ました~💕
それではどうぞ~✴
私信です
☆様
こんばんは。🎵
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
またまた受難のつくしちゃんですが今回は‥🎵
雛ちゃんは誰に似たんでしょうね!(笑)
葉○様
こんばんは🌙😃❗
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m
一年前と同じような状況ですが今回は‥🎵
え~予想バッチリです❗(笑)
牧野が眠るベッドサイドの小さな椅子に腰掛けたまま数時間
身じろぎたもせず牧野の顔を見つめ続けている司の額には
心配とは正反対の青筋が幾つも浮かんでいた
あの後すぐに病院に運ばれた牧野
病院に到着しても意識は戻らないまま
診察中も検査中もずっと眠り続けている
その間ざっと24時間
丸一日
診察の結果、刺されてはおらず目立った外傷もなく
満足に受け身も取れないまま硬い床に身体を打ち付けた事による
打撲と軽い脳震盪と診断され
意識もすぐに戻るだろうと医者に言われて俺も司も一安心で
連絡を受け慌てて駆けつけたあきら達も眠る牧野の顔を見ただけで
また明日来るからと早々に病室から引き上げ司だけが付き添っていた
翌朝も時間を作って集まって来た仲間達
そろそろ目覚めるだろうとの予測を裏切り
眠り続けている牧野
流石に心配になり医師を呼び再度詳しく検査をしろと騒ぐ司を尻目に
夢でも見ているのだろうか時折へニャリと締りのない顔で笑ったり
怒ったようにムッとした表情を浮かべてみたり眉間に皴を寄せたりするだけで
一向に目覚める気配を見せない
眠ったままコロコロと表情を変える牧野の傍らで
少しずつ心配がイライラに変わり始めた司
あきら達も午前中一杯はなんとか時間を作り付き添っていたが
それぞれに秘書が迎えに来てタイムリミット
心配しながらも呆れつつまた夜に来るからと仕事に行ってしまった
滋に桜子
それに優紀ちゃんも連絡を受け心配していたが
散々、滋が枕元で騒いでいるのにも関わらず
目を覚まさない牧野に呆れそれぞれ大学へと行ってしまった
病室に残ったのは俺だけ
昨日からずっと寝ずに付き添っている司に
俺が見ているからと少し休むように伝えても動こうとしない
時折、司の秘書の西田が出入りするだけで静かな病室
例の女はあの後すぐに警察に引き渡され
傷害容疑と銃刀法違反の容疑で逮捕されたらしい
そして昨日の騒ぎはメディアでも取り上げられ
結構な騒ぎになっている
白昼堂々と衆人環視の前で起こった事件は
瞬く間に世界中に拡散し一年前の再現のような事件は人々の記憶を呼び起こし
再びメディアを賑わせている
が・・・
当の本人は相変わらず眠ったまま
事件の後始末には一報を聞き急遽帰国した司のお袋さんがあたっているが
上條物産は社長の娘が仕出かした事件の後始末に
早々に社長を辞任させ事件について謝罪をしたが今回の件は
上條物産とは一切関係は無いと声明を出し
裏ではなんとか道明寺にアポを取ろうとしているが
今のところ司のお袋さんは一切応えていない
恐らく早晩、上條物産は露と消えて失くなるだろうが
多少の同情は得ても助ける者などいないだろう
後始末はお袋さんに任せて
とりあえずは牧野だ
そろそろ司の忍耐力も限界
何度も呼び出されている医師も気の毒だが
とにかく目覚めてくれるのを待つしかない状況
昨日から穴が空くほど牧野の顔を眺めている
まただ・・
また俺を庇ってこいつが・・・
クソッ!
また道明寺のせいで・・
一年前のあの忌まわしい事件の記憶が呼び起こされる
今回はあの時とは状況が違うが
それでも病室で眠る牧野の姿を見ていると
言いようのない不安に押しつぶされそうになる
まんじりともせず牧野が目覚めるのを待つしかない時間は苦痛以外の何ものでもなく
早く
一秒でも早く
目覚めてくれと願っているのに
呑気に眠り続けている牧野
何度、医者に診させても答えは同じで
“脳波などにも異常は見られませんので
牧野様はただ眠っていらっしゃるだけとしか申し上げられないのですが・・”
としか言わず心配がイライラに変わる
既に丸一日
医者はただ寝ているだけとしか言わねぇけれど
丸一日だぞ?!
いい加減、寝すぎだろ?!
そう思いながら穴が空くほど牧野の顔を眺めていた
時折、表情を変える牧野
難しそうに眉間に皺を寄せたかと思うと
口角を上げ笑っているような表情を浮かべている
なぁ、どんな夢見てんだよ?
そこに俺はいんのか?
お前の事だからまた食いもんの夢でも見てんだろ?
オイ!そろそろ起きろよ!
ニヤニヤしやがって!
また口角を少し上げた牧野の頬を
人差し指でツンと突いた瞬間
「ワァッ!」
「ウォッ!」
突然、バチッと目を開いた牧野が
目覚めた瞬間、驚いたように大声を上げ
突然の事に驚いて同時に声を上げた俺
「ギャッ!」
そんな俺に驚いて急に起き上がろうとして
頭に痛みが走ったようでこめかみ辺りを押さえている牧野
「いっ・・た・・た・・う〜」
「オイ!大丈夫か?
いきなり動くな!」
「・・う〜・・ん?
あたし・・?」
横にいる俺を見ながら今の状況を理解出来ていないのか
忙しなく瞬きを繰り返す牧野
「ここは病院だ。お前、昨日の事覚えるか?
ってか、俺の事覚えてるか?!」
「ん・・う、ん・・道明寺と・・」
そこで一度言葉を切り
斜め後ろに居る総二郎へと視線を向け
「西門さん」
と答えた
ハァ〜
大きく息を吐き出すと共に身体から力が抜ける
「ねぇ?あたし・・」
「あぁ、覚えてるか?」
まだ意識は完全に覚醒していないのか
ぼんやりとした視線を病室内に漂わせたままで
「ん・・はっきりしないんだけど・・
あたし・・刺された?
ん?刺されてはない?わよね?
あ!あんたも?大丈夫だった?わよね?・・
え~っと・・あっ!あの女の人!?」
いくつもの?マークを浮かべながら話す牧野
「あぁ、昨日は誰も刺されねぇ!
でも倒れ込んだ時に頭を打って脳震盪起こした。
あの女は俺の秘書だった女で今は警察で取り調べ中だ!」
「・・・そっか・・良かった・・あんたがケガしてなくて・・良かった・・」
「・・よくねぇーよ!ったく!
俺はお前にもしもの事があったら・・
心配ばっか掛けやがって!
情けねぇけどまたお前に助けられた・・ありがとうな・・」
牧野が無事だった安堵と何度もこいつに助けられたという不甲斐なさを抱えながら
素直に礼を言った俺を驚いたように見てからプッ!と吹き出した牧野
「笑うな!」
「ごめん・・でも、プッ!
いや、ご、ごめんなさい・・プッ・・」
「笑うなって言ってんだろ!
とにかく医者呼んでくるからもう少し横になってろ!」
「プッ・・わかった・・」
まだ笑ってやがる牧野の背中に手を添え
横になる手助けをしてやる
「ありがとう」
「おぉ、じゃあ医者呼ぶぞ」
「うん」
牧野が目覚めた事を知らせる為に
ベッド横にあるナースコールを押そうと腕を伸ばした瞬間
「あっ!あたし・・あんたのこと思い出したかも?」
ナースコールまで後数センチ
あまりにも唐突に吐かれた言葉に
指はボタンに掛かる直前で動きを止めたまま
斜め後ろで状況を見守っていた総二郎も
思わず身を乗り出してくる
「・・・マ、マジか・・?」
「ん・・多分?」
「多分ってなんだよ?!」
「いや・・・だって・・なんかまだよく分からないって言うか・・
ん〜と・・あたし・・滋さんの島から戻って港で刺されたわよね?」
「あぁ」
「それで・・ん〜・・それからがよく分からないんだけど・・」
話しながら段々と眉間に皴がより始めた牧野
「分かったから!無理に思い出そうとするな!」
「ん・・でも・・覚えてることもあるよ・・
あんたがずっと側に居てくれたこととか・・
無理やりキスとかされたこととかも・・
ちゃんと覚えてるよ・・」
「む、無理やりなんてしてねぇ!」
「されたよ!ほとんどが無理やりだったじゃん!
でもさ・・ありがとう・・ずっと側に居てくれて・・ありがとう・・
もう離れないって約束・・守ってくれてたんだよね・・ウギャ!」
牧野の言葉を聞いて無意識に身体が動いていた
ベッドに横になったままのこいつに
覆いかぶさるように抱きしめる
首元に顔を埋めると耳元から色気の無い叫び声と同時に
タップするように俺の背中を叩きやがる
「ギャッ!ちょ!ギ、ギブ!」
「ギブじゃねぇ!」
「ギブだってば!
苦しぃっ!」
「るせぇ!ちょっと黙ってろ!」
ギャアギャアと騒ぐ牧野をそのままに
抱きしめている腕に更に力を込める俺

応援ありがとうございます。
スポンサーサイト