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月夜に 117

おはようございます。🎵
お引っ越しです。🎶
それではどうぞ~✴

















私はまだまだNYの景色を楽しんでいたかったのに・・

NYの街並みになんの感動も示さない道明寺によって
無理やり下へと降ろされてしまった

その後はミュージカルを見て食事して
珍しく喧嘩もせずにホテルへと戻ったはずだったんだけど・・

車に乗り込むと例の如くすぐに睡魔に襲われ
そのまま夢の中へと直行してしまった私

目が覚めた時は東の空がゆっくりと白み始めていた

少しずつ意識が戻り始め
まず目に入って来たのは見覚えのない風景

ここ何処なんだろう・・?

カメリアじゃないような気がするんだけど?

それにどうして身体が動かないの?

これってまさか!?

金縛り??

試しに少し足を動かしてみる・・動く!

今度は手を動かしてみる・・こっちも大丈夫!

もう一度、次は腕を大きく動かしてみる

ん・・??

自分以外の何かに触れたような?

う、うそーーー!?

ここで一気に目が覚めた

慌てて身体を起こし、今まで私にぴったりとくっついていた奴を見下ろす

えーーーー!!

ど、どうして?

えーっと・・落ち着け私!!

落ち着いてこの状況を整理しなくっちゃ

この部屋は確か・・

昨日、連れてこられた道明寺の部屋で

今、私が寝てるのは道明寺のベッドで

私は今、道明寺と同じベッドで眠ってて

あっ!!

慌てて自分の姿を確認してみる

良かった・・ちゃんと洋服着てる・・

服を着ていたことにホッとしていると下から少し掠れた声が聞こえてきて
腕を引っ張られ私は再び彼の腕の中へと逆戻りしてしまった

「なに一人で百面相してんだよ?」

「えっ・・あっ!ちょ、ちょっと離してよ!」

「ヤダね」

彼は短くそれだけ言うと私を抱きしめている腕に力を込めなおした

「ヤダじゃなくて・・」

自分と彼の身体の間に腕を押し込んで彼の胸元を軽く押し返す

「ねぇ?どうして私、ここにいるわけ?」

「夕べ、車の中で寝ちまったから俺がここまで運んだんだよ!」

「えっ!?ごめん!って!そーじゃなくて!どうしてホテルじゃなくてあんたん家なのよ?
 それにどうしてあんたが一緒に寝てるわけ?」

「カメリアは俺がチェックアウトしといた
 荷物もこっちに運ばせてある」

「どうしてそんな勝手な事するのよ!
 あんた・・まさか、最初っからそのつもりだったとか言わないわよね?!」

「いいじゃねぇーかよ!
 俺はお前が一緒じゃねぇーと寝れねぇーんだよ!!」

「ハァ~・・もう信じらんない!」

「何で溜息つくんだよ!?
 なんもしてねぇーだろ?」

「当たり前でしょ!バカ!」

「なぁ、まだ朝方だろ?
 もう一回寝ようぜ、こっち来いよ!」

甘えたように言ってくる道明寺に思わず気を許しそうになったんだけど
次に続いた彼の言葉に絶句してしまった・・

「目醒めちまったのか?だったらやるか?
 俺はいつでもOKだぜ!」

思わず飛び起きて手元にあった枕を投げつけた

「冗談だよ、バーカ!
 なんもしねぇーよ!お前がいいって言うまで何もしねぇーから安心しろ!」

「ほ、ほんとに・・?」

「本当だよ!待つって言っただろ何度も言わせんな!」

「わ、分かった・・・」

「分かったんだったら、こっち来いよ!」

そう言って腕を引き寄せられて彼の胸元になだれ込む形になってしまった


そのまま腕が背中に回り腰を引き寄せられる
これ以上ないってくらいにピッタリと身体を密着させると彼は満足そうに目を閉じた

しょうがない・・

私もそれ以上の抵抗を止めて再びゆっくりと目を閉じた










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kirakira
Posted bykirakira

Comments 2

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2021/07/18 (Sun) 09:05 | EDIT | REPLY |   
kirakira

kirakira  

り○あ様

こんばんは~✴
お久しぶりです。💕
コメントありがとうございます。😆
返事が遅くなってごめんなさいm(__)m


記憶が戻ったつくしちゃんですがそこはつくしちゃん・・
なんだかまたごちゃごちゃ考えちゃっているようです‥😞💦
ジレジレの展開ですが少しずつ前進していくので
引き続きお付き合いよろしくお願いします。💕

台風は大丈夫ですか?
雨風が強いようなので気をつけてお過ごしくださいね。\(^-^)/

2021/07/21 (Wed) 18:15 | EDIT | REPLY |   

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